復活

2012年3月17日 演劇
-恋が終わり、愛が残った- ←サブタイ

初の東京宝塚劇場で観劇、の作品@3月上旬

http://kageki.hankyu.co.jp/revue/258/index.shtml

さいきんロシア文学の凄さに驚愕する事が多く、

この作品もトルストイの作品だと言うことで

期待、でも暗過ぎて重すぎて救われなかったら

どうしようと思ってたけど、意外にテンポも

良くて、最後はささやかに救いのある終わり方だった。

素晴らしいセリフがたくさんあった。愛についての

深遠な……。″愛を受け取ったら誰かに受け渡さないといけ

ないのです″とか。″(ネフリュードフ様の)魂をお救い出来

るのが私では無い事に泣いているのです″(だっけ?)とか

……もはやうろ覚えだからル・サンク買ったらセリフ

載ってるかなー。載ってる場合と載って無い場合がある

んだっけ。どちらにしても全部は載って無いのかなー。

ハッキリ言って主人公ネフリュードフ公爵おぼっちゃま

は捨てた元恋人(元使用人)のカチューシャを助けようと償

おうとしてウザいキャラなんやけど、ここまで誰かを思える

って凄いとさえ思うキャラだった。本人が勘違いしている

だけで、もしかしたらその感情は愛では無いのかもしれ

ないけども、本人が納得したいだけだろう良い人ぶり

やがってと思わないでも無いような行動ばっかりなんだ

けど、でもそれだけじゃないような気がするような、

と思えるんだよな。誰もがそうなんだろうけど、同情

や償いだけで動けるほど人間は器用では無いだろうと

思った。……かと言って、それが愛であるとは正面

切っては言えない部分があるんだけど。でも愛だ。

人を救うことで救われたいことが愛かもしれない。

そしてネフリュードフがカチューシャを救おうと

本気度マックスで行動するごとに友人らをはじめ

色々な人を巻き込んで行き、ネフリュードフの熱意

が周囲に伝わって、なんとも言えない変化が起きたり

みんなの状況や感情が変わって行くのが伝わってきた。

叔母さんに頼まれてネフリュードフを誘惑?したけど

″ミイラ取りがミイラになった″、クララとか、

ネフリュードフの活動を傍らでずっと支え見守って

いた友人シェンボックが、恋人の踊り子アニエスと

結婚するつもりは無かったところから結婚に至った

背景もネフリュードフの行動の強い影響があった

ように見受けられた。ネフリュードフ≒ハリケーン

か台風みたいな人だな。感情が渦を巻いて行動に

移すと、何かが変わって行く。でもけしてそれは

前向きな幸せなベクトルばかりでは無いんだけど。

まあ基本的に過去の恋愛とかは美化されるからな。

取り戻したいみたいな感情もあっただろうし。

そんなに大事なら捨てるなほっとくな、と、勝手だな、

つうのはおもくそ女性目線なので置いとくけど……。

そんな微妙なテーマをロシア文学で描くとこんなスケールデ

カくなるのかーと。そしてタカラヅカで上演されると

こんなにも洗練されるのかと(あ、花組だからかな)。

ロシア文学のスケール感はシベリアが出てくるからかなー。

蘭寿とむ&蘭乃はな の蘭蘭コンビは期待してた以上に

ええコンビ♪ちょいヘタレ感あるええひと貴族がハマってた

蘭寿さん、セリフ噛まなくなって音を外さず歌えるように

なった蘭乃さん(てかブタイジンとして基本だろwww)、

お似合いだった。

18日千秋楽おめでとうございます。



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