たしか年末ぐらいに
BS12のドリーミングシアターで
放映されていた舞台版(数年前の宝塚月組@日生劇場、
瀬奈じゅんさん主演)を観て、これは映画版も観るべ
しと思い続け、やっと観た。

廉価セールをしていたのでDVD購入したんやけど、
パッケージに書いてある″オープニングからエンディング
まで、きらびやかで贅沢な美しさに満たされた作品″
と言う言葉がすべてを表現して居る。

豊潤と言う言葉、日常では絶対使わないけど、
このような映画にだったら使っても良いのでは
無いだろうか、豊潤な映画作品……( ̄ω ̄☆)

色々なテーマを含んだ作品だが、裏テーマは、
″過去は取り戻せるのか″。普通に考えたら
取り戻せるはずは無い。そして取り戻せた
としても思っていたものとは違うものに
なっているはず…それでも諦めきれない
宿命とやらを背負う男の夢、儚い夢。

男の夢だった、デイジーと言う女性は、
それほどの価値のある女性だったのか。
はっきり言って嫌な女だ、でも叶わない
なあと思う。

デイジーは、狂乱の時代、とか、ゴールデン・
ジャズ・エイジとか言われた、恐慌前のバブル
時代、1920年代を象徴するような女性なの
かもしれない。そして彼女に魅せられたギャッビー
と言う男は、時代の寵児としての宿命を背負わされた。
背負わされたと言っても、誰の意思でも無く。時代とは
そう言うものなのかもしれない。

原作者F・スコット・フィッツジェラルドの半生も含め
1920年代に興味ありあり……。

1974年のアカデミー賞音楽賞と衣装デザイン賞を
受賞している。特に衣装は見どころたくさん!キラキラ
のフリンジのヘッドアクセなど現代では再現難しいものも
あるが、現代でも参考になりそうな服装、アクセサリー、
髪型……クラシカルでセレブでキラキラだ(笑)。

それにしても…主人公ギャッツビーは最後には
夢破れる訳だが……自分の力量を知ったのだと
思う。力量と言う言葉は「力」≒理屈でどうに
かなる、後天的な努力などのことで、「量」は
もともと持っている器の大きさと言うか、あま
り理屈上の努力ではどうにもならないものだと
思う。彼は「力」に関しては素晴らしい力を発
揮した。禁酒法の時代にヤミ酒を調達する仕事
など、主に裏の仕事にも手を出した。でも、そ
んなにまでしても、彼のもともと持っている器
には限界があったし、彼の器では、時代の波は
超えられなかったと言うか、なんと言うか…。
おそまつな話だけど儚くて美しく見えるのは、
ギャッツビーを演じるロバート・レッドフォー
ドの重厚な演技力。背中だけで語れる存在感。
こんな俳優が居るんだなと思った。凄い。

 物凄く今の自分にとって影響力ある映画だったが、
ひとつだけ気に入らなかったのは、白いモノやキラキ
ラ輝くモノが異様に輝くような効果を出した撮影をし
ている(なんとかフォーカス効果?)ところ。なんか、
あざといと思った。(笑)。

関係あるような無いような話……某マンダム社の
ギャッツビーと言うブランド名はこの映画から……。

コメント

北林孝介
2012年1月30日22:08

こんばんは。

この作品好きです。

大学時代に英語のテキストだったのがきっかけで小説、その後映画も見ました。

Jギャツビーの純粋で破滅的人生とマノンのようなデイジーも魅力的ですが、脇役の生き生きした姿が古きよきアメリカをセピア色に染め上げて。。


もうやめときましょう。


作者フィツジェラルドと妻ゼルダの常軌を逸した生活にも憧れました。

redeye-yan
2012年1月30日22:28

へえ。大学の英語のテキストがこの映画なんて
洒落てますねー。

村上春樹サンもこの作品に相当影響受けたらしいです☆

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