本棚で、心温まる本を見つけて、今読んで居る。
たしか亡くなった伯母の本だったと思うけど、もしか
したら母のものかもしれない、とにかく母の実家に
あったものらしく、何かのきっかけで私が持って居る、
女優高峰秀子さんの自伝本。たぶん以前に一度読んで、
おそらく15年以上は一度も手を触れて居なかった本。
本棚の整理は何十回としたが、この本はなぜか捨てず
に置いてあった。
ハードカバーや文庫など色々なバージョンで版を
重ねて居るようだが、わたしが持っているのは
たぶん初期に発売されたハードカバー版。上下
2冊に分かれて居て、下巻には本を紹介する文章
が載って居る帯が巻かれている。
川口松太郎氏と言う人のコメント。
シャキっとした、美しい、昭和の女優さんの
イメージだ。あまり詳しいわけではないが、
良い意味での庶民感覚も持ち合わせた人だったの
だろう。
昭和の女優さんてなんであんなに
日本女性たる気品をお持ちなのだろうか。
凛としている。時代が違うから今の人とは
比べられないが、卑しさと言うものがまったく
感じられない。
そう言えば美容評論家の齋藤薫さんはなんぞそれ…と言う
高尚過ぎて???な文章も間々あるが、昭和の女優さんを
再評価する文章を良く書いて居た時期があって(さいきん
のは知らない)、視点が凄いユニークで面白かった。
女性向けの雑誌ではファッション面でも生き方面でも、
ほぼ定期的に欧米の往年の女優さん(ブリジッドバルドー
やジェーンバーキン)に学ぼう特集が出るが、もう少し
だけ日本の昭和の女優さんに学ぶ特集を、やってくれても
(もちろん齋藤薫氏寄稿ページありで)良いのではないか
なあと思うところである。
たしか亡くなった伯母の本だったと思うけど、もしか
したら母のものかもしれない、とにかく母の実家に
あったものらしく、何かのきっかけで私が持って居る、
女優高峰秀子さんの自伝本。たぶん以前に一度読んで、
おそらく15年以上は一度も手を触れて居なかった本。
本棚の整理は何十回としたが、この本はなぜか捨てず
に置いてあった。
ハードカバーや文庫など色々なバージョンで版を
重ねて居るようだが、わたしが持っているのは
たぶん初期に発売されたハードカバー版。上下
2冊に分かれて居て、下巻には本を紹介する文章
が載って居る帯が巻かれている。
川口松太郎氏と言う人のコメント。
故人になった政治家河野一郎はその生前に
「高峰秀子をフランス大使にしてみたいね」と
言ったことがある。そして「あれは只の女優じゃ
ない」と見ぬいて「彼女を恋人に持ちたいなア」
と冗談半分にいったが、私も全く同感だ。
「わたしの渡世日記」は高峰個人の日記に
とどまらず、日本女性全体の渡世日記のような
気がする。後半の地位名声が確立した時代に
至っても決してそれに溺れていない。女優の虚名に
閉口して反撥し反省し生活も質実できらびやかな事は
大嫌いだ。そういう彼女の性格はこの一篇にあます
ことなく描かれている。正直といってこれほど正直な
描写はない。
シャキっとした、美しい、昭和の女優さんの
イメージだ。あまり詳しいわけではないが、
良い意味での庶民感覚も持ち合わせた人だったの
だろう。
昭和の女優さんてなんであんなに
日本女性たる気品をお持ちなのだろうか。
凛としている。時代が違うから今の人とは
比べられないが、卑しさと言うものがまったく
感じられない。
そう言えば美容評論家の齋藤薫さんはなんぞそれ…と言う
高尚過ぎて???な文章も間々あるが、昭和の女優さんを
再評価する文章を良く書いて居た時期があって(さいきん
のは知らない)、視点が凄いユニークで面白かった。
女性向けの雑誌ではファッション面でも生き方面でも、
ほぼ定期的に欧米の往年の女優さん(ブリジッドバルドー
やジェーンバーキン)に学ぼう特集が出るが、もう少し
だけ日本の昭和の女優さんに学ぶ特集を、やってくれても
(もちろん齋藤薫氏寄稿ページありで)良いのではないか
なあと思うところである。
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