『スカーレットピンパーネル』と言う言葉と
言うか字面を見て、なんだと思うだろうか。
わたしは、字面だけを見て、スカーレット?
(ピンパーネルは目に入らず)、と言うことは
風と共に去りぬのスピンオフ作品か何かか?
と単純に思ってしまったアホです。
スカーレットピンパーネルとは、
紅はこべ、と言う意味である。
はこべ?って言うと冬か春か
忘れたけど七草粥なんかに
入ってそうな山菜のイメージ。
(違うかも?)
なんとも素朴なイメージ
がある植物。
スカーレットピンパーネル、と言う
英国文学の大ベストラー作品。
邦題。紅はこべ。
紅はこべ、とは深い紅色の
小さなかわいい花を咲かせる植物。
この素朴なイメージの花の
タイトルが冠された作品は、
相反するような大スペクタクルな
冒険活劇、愛とロマンと正義の
誇り高い英国貴族の物語だ!
文学作品をもとに映画化、舞台化
などがされており、ブロードウェイ
作品となった後、数年前日本版と
して宝塚歌劇団星組で上演、
大好評の当たり狂言となって
すぐに月組で再演・・・・・・
となったところでわたしは
この作品のあれこれを見聞きし、
是非観たい観たい観たい観たいと
思ったのですが、
すでに公演は終わっており、
DVD買うしか無いかなぁ
余裕がある時に買って観ようと
思っていた頃、
レビューシネマと言う
舞台を映像版として編集し
映画館で上映すると言う
バージョンが月組版の
ほうで始まると言う
情報を入手し、
さっそく観て来た
と言うわけです。
ストーリーとしては、
フランス革命後のフランスで
貴族達がギロチンで処刑され
まくる中、何者かがその貴族
達を、革命政府をあざ笑う
ような奇想天外な手法で
救出し、その現場には
紅はこべの紋章が残される・・・
と言うお話。
このフランス貴族を救う
何者か、謎の秘密結社は
後に残される紅はこべの
紋章から、スカーレット
ピンパーネル(紅はこべ)
と呼ばれるようになる。
スカーレットピンパーネル
の正体は、実は英国貴族の
パーシー・ブレイクニーで
ある。この事実は物語の
しょっぱなから明かされて
いる。
パーシーブレイクニーは
フランスのスター女優で
あるマルグリットと
結婚するが、マルグリット
のかつての恋人は……
今は革命政府の公安委員で
あるショー・ブランであった。
この3人の三角関係?を
軸に物語は進む。
妻にも自身がスカーレット
ピンパーネルであることを
ひた隠しにするパーシーは、
新婚の夜から「狩りに行く」
だとか理由をつけて屋敷を
抜け出し(実は″救出活動″
関連で出て行った)、
さっそく
マルグリットに不信感を
植えつけてしまう。
公安委員のショーブランは、
スカーレットピンパーネルの
正体がイギリス人と言う
情報から、イギリス貴族
と結婚したマルグリットを
脅し、スカーレットピンパーネル
探しに協力させようとする。
パーシーとマルグリットは
次第にぎくしゃくし、
マルグリットは昔の恋人
でもあるショーブランに
のペースに巻き込まれ、
夫婦2人の関係はすっかり
危うくなり……
そうこうするうちに
パーシーが
機を見て救い出そう
としていたシャルル皇太子
(マリーアントワネットの
息子)が革命政府に捕らわれて
しまい、物語はクライマックスを
迎える……のですが、
この話のテーマは、
謎の組織として暗躍
する英雄の話であると
同時に、完全無欠の
ヒーローが妻との関係、
愛に悩み、やがて
ぎくしゃくした2人が
和解し、信頼関係と
絆をより深くする、
と言う若い夫婦の
愛と成長の物語
でもあると思います。
中盤で象徴的に出てくる
仮面舞踏会のシーンがある
のですが、「スカーレット
ピンパーネルはイギリス人
だと言うから、この中に
居るかもしれない♪隣の
その人がそうかもしれない♪
なんたって仮面をつけてい
れば正体は分からないから」
みたいな歌でみんなで
仮面を手に踊ります。
なかなか考えさせられる
印象的な場面です。
やたら「キツネ狩り」
だとか「クリケット」だとか
で遊びまくり、フランスまで
衣装を誂えに行きまくって
居る(そう言うフリをして
裏の顔を探られ無いように
している)英国貴族パーシー
はもう1つの顔があり、
フランスで救出活動を
展開している。
片や、今は英国貴族の
妻となったマルグリットだが、
女優として成功するより
もっと前のかなり若いころは
革命の闘士として恋人ショーブラン
とともに活動していた過去が
あった……。誰しも家族や
パートナーに対して見せている
顔がすべてでは無いと言うこと
……そのことで些細な裏切り
や誤解が起こり、
どんどん関係がぎくしゃく
して危うくなる……そのことを
象徴的に表現した名シーンでした。
小さいことではあるけど、
やたら出てくる「ドーバー海峡」
もわたしにとっては象徴的
な表現として感じました。
イギリスとフランスの間に
あるドーバー海峡を越えて
パーシーはフランスに乗り込んで
暗躍します。デイドリーム号と
言う船で。「ドーバー海峡を
越えて来たよ/行って来るよ」
みたいなセリフもたくさん
あって……。ドーバー海峡は
パーシーと妻マルグリットの
物理的な距離、心の距離を
表したものだと思いました。
イギリス人であるパーシーと
フランス人であるマルグリットの
結婚。英国貴族であるパーシーと
芸能人のスターであるマルグリット
の結婚。2人の肩書だけを見ても、
そうやすやすと価値観が合う、理解
し合える2人だとは思えません。
その2人が理解し合うようになる
過程。その過程の物語です。
全体的には爽快な印象のステージで、
おなかいっぱいで胃がもたれる調では
ありません。
歌われている曲もいかにもミュージカル
と言う感じとはちょっと違って(ミュージ
カルはミュージカルですが)、
ミュージカル特有のくどさ?や名曲アピール
度が高い楽曲が苦手な人でも楽しめると
思います。
http://www.youtube.com/watch?v=n1d5j9iB0YI
↑スカーレットピンパーネル映画版宣伝動画★
レビューシネマと言う、舞台の映画化?と言う
ものは初めて見ました。が、うまく編集して
あって迫力ある劇画調でとてもよかったです。
が、TOHOのサイトでは「映画以外」の
カテゴリーに入れてあって……でも一応映画
なのにぃ、2500円だった……高っ。あとは、
豪華なアクセサリーや衣装やセットなどが
大画面迫力で細かいところまで良く映って
居るのが楽しめて良かったですが、
男役さんのもみあげなど、メイクの細部が、
「ペンシルで描いてますので」感が分かって
しまうところがネックだと思います。
言うか字面を見て、なんだと思うだろうか。
わたしは、字面だけを見て、スカーレット?
(ピンパーネルは目に入らず)、と言うことは
風と共に去りぬのスピンオフ作品か何かか?
と単純に思ってしまったアホです。
スカーレットピンパーネルとは、
紅はこべ、と言う意味である。
はこべ?って言うと冬か春か
忘れたけど七草粥なんかに
入ってそうな山菜のイメージ。
(違うかも?)
なんとも素朴なイメージ
がある植物。
スカーレットピンパーネル、と言う
英国文学の大ベストラー作品。
邦題。紅はこべ。
紅はこべ、とは深い紅色の
小さなかわいい花を咲かせる植物。
この素朴なイメージの花の
タイトルが冠された作品は、
相反するような大スペクタクルな
冒険活劇、愛とロマンと正義の
誇り高い英国貴族の物語だ!
文学作品をもとに映画化、舞台化
などがされており、ブロードウェイ
作品となった後、数年前日本版と
して宝塚歌劇団星組で上演、
大好評の当たり狂言となって
すぐに月組で再演・・・・・・
となったところでわたしは
この作品のあれこれを見聞きし、
是非観たい観たい観たい観たいと
思ったのですが、
すでに公演は終わっており、
DVD買うしか無いかなぁ
余裕がある時に買って観ようと
思っていた頃、
レビューシネマと言う
舞台を映像版として編集し
映画館で上映すると言う
バージョンが月組版の
ほうで始まると言う
情報を入手し、
さっそく観て来た
と言うわけです。
ストーリーとしては、
フランス革命後のフランスで
貴族達がギロチンで処刑され
まくる中、何者かがその貴族
達を、革命政府をあざ笑う
ような奇想天外な手法で
救出し、その現場には
紅はこべの紋章が残される・・・
と言うお話。
このフランス貴族を救う
何者か、謎の秘密結社は
後に残される紅はこべの
紋章から、スカーレット
ピンパーネル(紅はこべ)
と呼ばれるようになる。
スカーレットピンパーネル
の正体は、実は英国貴族の
パーシー・ブレイクニーで
ある。この事実は物語の
しょっぱなから明かされて
いる。
パーシーブレイクニーは
フランスのスター女優で
あるマルグリットと
結婚するが、マルグリット
のかつての恋人は……
今は革命政府の公安委員で
あるショー・ブランであった。
この3人の三角関係?を
軸に物語は進む。
妻にも自身がスカーレット
ピンパーネルであることを
ひた隠しにするパーシーは、
新婚の夜から「狩りに行く」
だとか理由をつけて屋敷を
抜け出し(実は″救出活動″
関連で出て行った)、
さっそく
マルグリットに不信感を
植えつけてしまう。
公安委員のショーブランは、
スカーレットピンパーネルの
正体がイギリス人と言う
情報から、イギリス貴族
と結婚したマルグリットを
脅し、スカーレットピンパーネル
探しに協力させようとする。
パーシーとマルグリットは
次第にぎくしゃくし、
マルグリットは昔の恋人
でもあるショーブランに
のペースに巻き込まれ、
夫婦2人の関係はすっかり
危うくなり……
そうこうするうちに
パーシーが
機を見て救い出そう
としていたシャルル皇太子
(マリーアントワネットの
息子)が革命政府に捕らわれて
しまい、物語はクライマックスを
迎える……のですが、
この話のテーマは、
謎の組織として暗躍
する英雄の話であると
同時に、完全無欠の
ヒーローが妻との関係、
愛に悩み、やがて
ぎくしゃくした2人が
和解し、信頼関係と
絆をより深くする、
と言う若い夫婦の
愛と成長の物語
でもあると思います。
中盤で象徴的に出てくる
仮面舞踏会のシーンがある
のですが、「スカーレット
ピンパーネルはイギリス人
だと言うから、この中に
居るかもしれない♪隣の
その人がそうかもしれない♪
なんたって仮面をつけてい
れば正体は分からないから」
みたいな歌でみんなで
仮面を手に踊ります。
なかなか考えさせられる
印象的な場面です。
やたら「キツネ狩り」
だとか「クリケット」だとか
で遊びまくり、フランスまで
衣装を誂えに行きまくって
居る(そう言うフリをして
裏の顔を探られ無いように
している)英国貴族パーシー
はもう1つの顔があり、
フランスで救出活動を
展開している。
片や、今は英国貴族の
妻となったマルグリットだが、
女優として成功するより
もっと前のかなり若いころは
革命の闘士として恋人ショーブラン
とともに活動していた過去が
あった……。誰しも家族や
パートナーに対して見せている
顔がすべてでは無いと言うこと
……そのことで些細な裏切り
や誤解が起こり、
どんどん関係がぎくしゃく
して危うくなる……そのことを
象徴的に表現した名シーンでした。
小さいことではあるけど、
やたら出てくる「ドーバー海峡」
もわたしにとっては象徴的
な表現として感じました。
イギリスとフランスの間に
あるドーバー海峡を越えて
パーシーはフランスに乗り込んで
暗躍します。デイドリーム号と
言う船で。「ドーバー海峡を
越えて来たよ/行って来るよ」
みたいなセリフもたくさん
あって……。ドーバー海峡は
パーシーと妻マルグリットの
物理的な距離、心の距離を
表したものだと思いました。
イギリス人であるパーシーと
フランス人であるマルグリットの
結婚。英国貴族であるパーシーと
芸能人のスターであるマルグリット
の結婚。2人の肩書だけを見ても、
そうやすやすと価値観が合う、理解
し合える2人だとは思えません。
その2人が理解し合うようになる
過程。その過程の物語です。
全体的には爽快な印象のステージで、
おなかいっぱいで胃がもたれる調では
ありません。
歌われている曲もいかにもミュージカル
と言う感じとはちょっと違って(ミュージ
カルはミュージカルですが)、
ミュージカル特有のくどさ?や名曲アピール
度が高い楽曲が苦手な人でも楽しめると
思います。
http://www.youtube.com/watch?v=n1d5j9iB0YI
↑スカーレットピンパーネル映画版宣伝動画★
レビューシネマと言う、舞台の映画化?と言う
ものは初めて見ました。が、うまく編集して
あって迫力ある劇画調でとてもよかったです。
が、TOHOのサイトでは「映画以外」の
カテゴリーに入れてあって……でも一応映画
なのにぃ、2500円だった……高っ。あとは、
豪華なアクセサリーや衣装やセットなどが
大画面迫力で細かいところまで良く映って
居るのが楽しめて良かったですが、
男役さんのもみあげなど、メイクの細部が、
「ペンシルで描いてますので」感が分かって
しまうところがネックだと思います。
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